第5章 目的 | 戸田山和久『哲学入門』
間違い得る表象の間違い可能性に利点はあるか?
間違い
= 非現実
= 表象の非実現
すぐには実現しない
e.g. 目標
目的、目標
つまり、ありふれてる
少なくとも、ありふれてそう
↔ありふれてない。人間固有と言いたい
志向的表象が前提
仮説2点
生物学的現象が前提
環境への対応はありふれてる
6段階
モノトマータ
R
無限ループ
機会主義者 (opportunist)
C→R
外界 (condition?) を判別する
needer (ニーズを持つもの)
C×D→R
自分の内部状態 (demand?) も勘定に入れる
略…
最初の3つが重要
上記2, 3段階では説明可能
C ≈ 信念
記述的
情報的
D ≈ 欲求
指令的
モチベーション的
ただし未分化
記述的かつ指令的
自然界で普遍的
予告
table:表象
オシツ面 記述面→信念
オサレツ面 指令面→欲求
目的手段推論
指令と記述の自由な組み合わせ
表象能力
目的の表象
帰結の表象
表象の進化
≒記述的かつ指令的
アフォーダンスだけ
Bアフォーダンス
B = Blissful
唯一のアフォーダンス
アフォーダンスの連鎖の最終行動相当
cf. 行動解発因の連鎖(動物行動学)
releaser
連鎖するといろいろできる
A→A→…→A→BA
限界
シミュレーション機能がない
先見の明がない
コード体系が一致しない
記述 ≠ 指令
一々やり直す
目標(行動)を表象できない
知覚にないものも表象できない
文脈非依存な知識を持てない
stack しかないプログラミング言語に見えてきた。 heap がないwint.icon
事実は特定の目的に直結してる。自身と関係せざるを得ない。独立できない。
シナリオ
表象: 文節化→再結合
流れ
1. まずは分離
「対象の表象」の分離
対象の別々の側面が表象されている
こういう認知にメリットがある
e.g. 追跡
記述的表象→「同一の」対象(再結合)→指令的表象
ただし、まだ純粋な(独立した)事実ではない
準事実的表象+2種
上記「さまざまな指令的用途をもつ記述的表象」
= 対象
空間的配置に関する表象
e.g. マップの様な表象
縄張りのそれ
時間的配置に関する表象
e.g. 時系列の条件付き確率の連鎖のパターン
マルコフ連鎖?wint.icon
古典的条件づけ学習
= 時間的随伴関係
→比較的汎用的になった
まだ「純粋な事実の表象」には至らず
一切の特定用途がない
↑なにが足りない?メリットは?
2. 目標
目的状態表象
base: 時間的随伴関係
→未来への準備
アフォーダンス: 未来についての表象→いまここでやること(行動)
= 準備ができるようになる
完全なこれを持ってる?微妙
区別(難しい)
今の行動の結果を予期すること
行動→結果→(行動)
偶発的に学ぶことがある
結果を予期して行動目標として持つこと
結果→行動
逆算する
シミュレーションの萌芽wint.icon
追加要素はなにが違う?
問題点
アフォーダンスに導かれてても、未来の状態は表象してない
指令的な表象は未来の表象と一致するとは限らない
未来の状態を目的として表象する
比較が必要: 行動結果の知覚表象↔目標の表象
相互に翻訳可能
= 同じコード化、同じ「言語」
分離以上のものが求められる
信念の分化
真に記述のみ
さしあたり使いみちがない表象
実用性なしには身につかない
↔ e.g. トリビア
ヒトの特徴
問題
利点
メカニズム
問題解決の観点
…型生物(原始的な方から)
ダーウィン
淘汰
種レベル
スキナー
強化学習
個体レベル
ポパー
思考実験
= シミュレーション
アフォーダンスの抑制が必要
記述と指令が“癒着”してない
溜めがある
信念を持てることが重要
プログラムレベル?wint.icon
シミュレーションに使える表象の要件2つ
1. 自由な推論(内容に拘束されない)
表象の一様なコード化
2. テスト可能性
主語述語の分節化と否定形
否定がなければ(とりあえず)矛盾しない
↔分節なし
対象→指令→行動
例: 「ネズミってる!→やらな!」
ここまでの議論の整理。つまるところ、逆問題を解く能力の話し 構造←機能
2段階
指令と記述の照合
共通コード化の必要性
工学で重要な推論
インターフェイスからアーキテクチャを逆算する
哲学もやってた
似てるか?wint.icon
ここから↓もタスク分析
真の目的手段推論
…とは
おらさい
独立した目的の表象
遊離したとも言えるwint.icon
略
だいぶ高度
進化論的副産物説は本当か?オマケなのか?
パピノーは適応的利点を主張(アンチ・テーゼ)
1. 心の理解能力?
説明
シミュレーション理論
目的手段推論そのもの
理論理論 (theory-theory)
→対応戦略(ストラテジー)選出のため
あくまで目的手段推論の一部
どっちもダメ
2. 言語の運用能力?
cf. ミリカンは統語を前提におく
では進化の順番は?
ハードル
言語のメリットは情報ストックの増大
目的手段推論にしか寄与しない…はず?
進化は特殊者言語から?
→普遍的情報への淘汰圧とは?
2案
普遍的情報の処理→目的手段推論
オマケにならない
独立
なぜ転用
表象はあくまで表象なので、行動に介入できない
→ オマケではありえない。選択がある。
パピノーの見解
目的手段推論は、独立に発生した言語能力に後付けされたモノ
モジュールとして進化した
これまでの哲学
目的手段推論のみを想定
人間の行動
アフォーダンス・ベース + 目的手段推論で介入
全部が全部システム2ではないwint.icon
人間は拡張機能つきオシツオサレツ動物である